さて、今回は純広告の掲載にあたり、どのようにしてコンバージョンを計測し、相手に伝えるか!についてお話します。
ダンススクールのサイトを運営し、純広告のお話をいただくことになり、トライアル期間に入りました。
バナーがクリックされない、という状況もありましたが、なんとかランキングページからのリンク(テキストリンク)で送客を確保できるようになり、無事、広告費をいただける状態にまで漕ぎつけたところ。
ですが、
- 送客がどのくらいされているか
- 当サイトからのリンクであることであること
の2点を先方に伝えなければなりません。
当サイトでのコンバージョンは、どれだけリンクを送れているか、で先方と話をつけてあるので、この部分が最終的なゴールになります。
ですが、先方のサイトで、流入数がなぜか確認できない…と。原因は単純に先方のサイトSSL化していなかったこと!なのですが、この点をどのように検証していったかを順を追って解説してみたいと思います。
どんな方法でリンクを計測していたか
まず、リンクを計測する方法は2つあります。
基本的な手法なので、この部分は他サイトでも多く記事が見つかります。
- 当サイトで、先方のサイトへのリンクボタンがクリックされた回数を計測する
- 相手方にGAからこちらのリンクがどのくらいあるかを検証してもらう
この2つですね!
クリック数を計測するためにonclick属性を設定
1に関しては、onclick属性を使ってのイベントトラッキングというやつです。
onclick属性はaタグに以下のように追記します。
<a href="http://example.com/file.jpg" onclick="ga('send','event','●banner●','●click●','●file●', 1);">
因数は以下のように指定します。
引数 | 意味 | 必須 | 記載内容 |
send | GAにデータを送る | 必須 | 固定 |
event | GAのイベントにカウント | 必須 | 固定 |
banner | カテゴリ | 必須 | banner,image,rankingなど |
click | ユーザのアクション | 必須 | download,click,play,tel |
file | ラベル | 任意 | リンクテキストなど |
1 | 値 | 任意 |
解説は「Googleアナリティクスでバナーのクリック数をカウントする方法を解説」が親切だったかな。
これでGAの 行動 >イベント から該当のイベントがモニタリングできるようになります!
ここでまず1つ問題が発生。設定したは良いけど、最初何度GAを見てもイベントが計測されていませんでした…
調べても調べてもわからない。なんだこれは、と思って再び設定したaタグを見ると
あ、あれ、onclickが消えてる…!?
onclick属性が消えてしまったときの原因と解決策
設定したはずのonclick属性が勝手に消去されていました。
これも調べるのにちょっと手間がかかりましたが、実はこれ、ワードプレスを使っていると、ビジュアルエディタに切り替えるとonclick属性が消える!という使用によるものでした。
ワードプレスって、無効なタグとか勝手に消去してくれたりしますよね?
この仕様によってonclickが消えてしまっていた。というのもこのonclick属性は、JSを使っているんですね。JSに関しては、style cssのように、ちゃんと別のシートで指定してあげないと、エディタの親切心によって消されてしまうんですね。
解決策は、onclick属性を直接指定するのではなく、プラグインを使う!ということです。
使用するプラグインは、「WP Google Analytics Events」ですね。
これで、onclick属性の付与されるid、もしくはclassを自動生成することができます。
そして、先ほどonclick属性の設定に失敗した、本文中のaタグにこのidもしくはclassを指定してあげればいいんですね。
説明は割愛しますが、解説は「Googleアナリティクスのイベントトラッキングを簡単に設定することができるプラグイン WP Google Analytics Events」が親切でした。
というわけで無事こちらのサイトでクリック数を計測することが可能に!
ですが、ですがですよ。
やはり先方は自分のGAでどのくらいサイト流入があるのかを計測したいですよね?
GAを使用して外部サイトからのリンクを計測する
というわけで相手方のGAの見方ですが、これは設定も必要なく、見方を知っていればいいだけのお話ですね。
先方のGAで、
から見てあげれば、当サイトからの被リンクが確認できます。
この●サイト名●/referral の値を見ればよいですね。「referral」というのは外部サイトリンクからの流入、という意味です。
referral:リファラルは、リファレンス(参照すること)の派生語ですね。
ですが、先方のGAではこの部分、当サイトからのリファラルが確認できませんでした。
※このとき、当サイトからのリンクは全く計測できていないわけではなく、(direct)/(none)に計測されています。
結果としては、SSL化が原因だったのですが、自分はいくつか他にも運営しているサイトがあったので、検証は
のリンクを確認。やはり1では計測できず、2ではしっかり当サイトからのリンクが計測できました。
SSL化についてはグーグルのフォーラムが参考になりました。
どのページ、どのリンクから来たのかまでを計測する方法
おまけで、当サイトのどのページからのリンクなのかを計測する方法。
それは、先方へのリンクにパラメータを付与してあげればできます。
パラメータとは、GAで計測するリンクに、こちらからしるしをつけてあげるもので、通常のリンクの末尾に、「?aaaaa」と、?をつけて任意の文字列を追加してあげると、その文字列でGAに計測されます。
<a href="http://example.com?parameta">
といった記述ですね。
そのため、リンクごとに異なるパラメータを振ってあげれば、どのページからのリンクなのかはもとより、そのページのどのバナーからのリンクか?というような細かい計測もできるんですね。
単に文字列だけでも計測できるはずですが(検証中)、どのリンクかを示す、基本的な記述方法もあります。
「Googleアナリティクス基礎:パラメーターの設定や使い方<完全版>」で詳しく解説されていますので、ご参考くださいませ。
まとめ
というわけで、今回は以上です。
トライアンドエラーって、本当に大変。調べても情報がでてこない、あるけど意味が分からない。
難しいなぁ。問題解決能力もそうですが、徐々についてきているのが、どんなキーワードで検索すれば必要な情報が出てくるのか。
検索力っていうのも、本当に大切な力ですね。
同じ壁にぶつかった時の参考になれば幸いです。
純広告掲載まであと一歩!みなさま頑張りましょう!